フリースタイル競技 AP部門

本部門はフリースタイル競技各A部門と違い「パフォーマンス」を採点の主軸として審査を行います。個人、もしくは複数人で参加可能であり、振り付けや音楽との同調性、ステージや演技の独創性等が重要な採点基準となります。

AP部門とは?

部門名の「AP」は、「Art & Performance」の略称です。他の競技A部門と異なり、演技におけるエンターテイメント性、アート性、クリエイティビティ等が審査の主な対象となります。AP部門では、選手はクリッカーによる技術採点を気にする事なく、ヨーヨーを様々な形で使用し、より独創的な演技表現を行う事が可能です。ヨーヨーはあくまで演技の主要素でなければなりませんが、その使い方に制限はありません。コメディタッチに、ドラマティックに、また感情表現やストーリーの提示等、様々な使い方が可能です。本部門はヨーヨーの持つエンターテインメントとしての素晴らしい可能性が示される、ショーケースでもあるのです。

表彰について

以下の採点項目に沿って、上位1位から3位を表彰します。

本部門はエキシビションです。AP部門の優勝をもって、「ヨーヨーの全国チャンピオン」とはなりません。当競技に参加しても、1A-5Aには参加可能です。

タイムライン

  •   9月28日(月):予選審査ビデオ受付開始
  • 10月11日(日):予選審査ビデオ受付締め切り
  • 10月14日(水):決勝進出者発表
  • 10月17日(土):特殊な装置、器具、道具等の利用申請提出期限
  • 10月24日(土):AP部門決勝当日

AP部門は、”ヨーヨー競技大会”における1開催部門です。

AP部門はヨーヨー競技大会における1開催部門であり、単純にパフォーマンスだけを審査する部門ではありません。

  • ヨーヨーが演技の主要素でなければなりません。
  • ダンスや演劇、パントマイム等、他の技術要素との組み合わせを行う事は可能ですが、あくまでヨーヨーが演技のメインであり、副要素となってはなりません。
  • 選手は難易度の高いトリックの実施、また一定のトリック数やそのバリエーションを求められる事はありません。しかし「ヨーヨーの競技会」と呼ぶに相応しい、洗練されたヨーヨーの技術力が、すばらしいパフォーマンスと同時に求められます。
  • 本部門は特別減点やトリックミス数をカウントして結果に反映するわけではありません。しかし、些細なミスにより演技の持つ世界観やストーリー、テーマ等は簡単に崩れてしまいます。大きなショーやサーカスに出演するプロフェッショナルパフォーマー達のように、選手にはノーミス、もしくはノーミスに限りなく近い演技が求められます。

予選の審査について

提出された動画、ビデオをジャッジが採点。その合計点を元に決勝進出者を選出する

決勝進出者は最大8名程度を予定しているが、最低人数に規定はない

提出された予選のビデオを採点したジャッジより「決勝進出者無し」の判断が下される場合がある

参加方法

予選の参加に会員登録やエントリー費用は必要ありません。決勝進出者のみJYYFの会員登録が必要となります。
(複数人のチームで出場の場合はチームメンバー全員の会員登録が必要)。

2020年10月11日迄に、予選審査用ビデオを下記方法のいずれかにて提出して下さい。

・YouTube等へ、「限定公開」設定の上アップロード
・個人のプライベートサーバーへのアップロード
・CD/DVDへ動画ファイルを収録の上、運営事務局に送付

もしビデオ提出に関し質問がありましたら、運営にお問い合わせ下さい。ビデオ提出後、動画閲覧用のリンク、もしくはダウンロードのリンクをご連絡下さい。

提出されたビデオを元に、ジャッジは0~8名程度(もしくはチーム)の決勝進出者を決定する予定です。

具体的なビデオ提出方法は下記の2つです。

方法 1 (推奨方法)

YouTubeへ「限定公開」設定をした上、動画をアップロードして下さい。
アカウント作成は無料で簡単に行うことが出来ます。
http://www.youtube.com をご参照下さい。

アカウント作成後、ページ上部の”アップロード”を選択して下さい。
ビデオをアップロードしたら、”設定”から限定公開オプションを選択して下さい。
これらのビデオアップ操作が完了したら、動画リンクと併せ、judge (AT) jyyf.org へ、下記事項を記入の上
メールを送付してください。

  • 選手名(複数人の場合、全員)
  • チーム名(もし複数人で参加の場合)
  • 住所
  • 国籍
  • 年齢
  • メールアドレス
  • パフォーマンスのテーマや目的、コンセプト、ストーリー等についての簡単な概略

※使用する楽曲の著作権の問題で動画がブロックされた場合は、データをギガファイル便などでお送りください。

方法 2

予選審査用ビデオ提出はDVD,CD-Rでも可能です。ビデオデータの入ったDVD,CD-Rを直接郵送する場合、下記の住所へ送付して下さい。

宛先:
一般社団法人日本ヨーヨー連盟 AP部門 宛
〒482-0045 愛知県岩倉市泉町35-1
0587-38-1221

また、併せて judge (AT) jyyf.org へ、予選審査用ビデオ提出の旨、及び下記情報を記載の上メールをお願いします。

  • 選手名(複数人の場合、全員)
  • チーム名(もし複数人で参加の場合):
  • 住所
  • 国籍
  • 年齢
  • メールアドレス
  • パフォーマンスのテーマや目的、コンセプト、ストーリー等についての簡単な概略
  • 郵送物のトラッキングナンバー(もしあれば)、及び配送業者名

ビデオに収録される演技時間は90秒から3分とします。エフェクトの付与や、場面繋ぎ等の編集は禁止と致します。エントリー用の演技はノーカットの、1演目をご用意下さい。(何度も撮り直した上で完璧なものを選び、提出頂けます。ミスだらけのビデオの提出は避けて下さい。)

決勝当日の演技内容は予選審査提出用ビデオとほぼ同等の内容でなければなりません。完成度を上げるための変更、内容をさらにレベルの高いものにするための変更は認められますが、大幅なコンセプトや全く別種の演技内容に変更することは認められません。提出頂いたビデオ収録メディア(CD-R/DVD)は返却致しかねます。大会運営で保管をさせて頂きますのでご了承ください。またJYYFはビデオの紛失や、運搬/輸送中における遅延や破損に一切の責任を負わないものとします。

提出方法に関わらず、必ず2020年10月11日迄にビデオの提出をして下さい。郵送の場合11日必着とします。

ルール

演技時間は90秒から3分とします。

下記のような安全上の問題がある場合を除き、特に使用道具、器具に関する制限はありません。しかし、使用予定の器具、道具等に関しては、必ず事前に大会運営へ連絡の上、許可を得て下さい。

・演者や観客、ジャッジ、大会施設の安全を脅かすようなものは使用禁止とします。(火器、花火、刃物等)
・器具や道具の設置準備時間は、大会運営より特別な許可を得ていない限り、2分以内とします。
・運営スタッフは原則、音源の再生・演技終了後の停止操作のみ行います。持ち込み機器の操作や照明操作などが必要になる場合、スタッフの手配やオペレーションなどは選手側で準備・実施してください。
・機器等の本番前の動作確認やテクニカル・リハーサルが必要な場合、必ず事前にご連絡ください。
・いかなる器具、道具も1m×1m×1mを超える場合は必ず大会運営の許可を得て下さい。
・これらに関する許可申請は、2020年10月17日までにメール連絡の上、行ってください。

チームでの出場は可能です。しかし、表彰に伴うメダル、トロフィーはチームの場合でも1つのみ授与となります。アシスタントメンバーについてもチームの一員とカウントされるので、ヨーヨーの演技に関わる事は可能です。

人種、国籍、宗教、性別、障がい、年齢、出身地等を侮蔑、もしくは差別するような内容を含む演技は固く禁止とします。
またジャッジにより不適切と判断された場合、失格となります。

決勝の採点方法

以下に表記する「選択三項目」の最高得点項目一項目の得点(50点満点) + 評価項目5項目(各10点満点計50点)の合計100点満点で評価する。

選択三項目

エンタテイメント性

主要素は【観客を楽しませる事】
ジャッジと観客を、各人の演技によって「楽しませる」事ができたかどうか。
楽しませる為の手段の一つとして、例えばFunnyである提示の仕方も挙げられるが、それだけではない。
会場の観客に対し、ポジティブな意味での感情の興奮・隆起を起こさせることにより、その時間を楽しいものとして提供できたかどうかが評価のポイントとなる。

アート性

主要素は【表現の美しさ/高次性】
競技レベルのヨーヨーとは一線を画す、演技における美しさや表現レベルの高さ。
またそれらは、
・音楽との調和の高さ
・ヨーヨートリックにおける高いレベルの表現(例:動きのシンクロニシティ、軌道の美しさ)
・ステージの空間利用
・強いメッセージ性の有無
等により構築されるものである。
これらの要素により、「ただのヨーヨーフリースタイル」を超えた、ジャッジや観客の琴線に触れる表現をヨーヨーで行ったかどうかが評価ポイントとなる。
※「美しさ」・「芸術」の定義付けは非常に解釈の幅が広く一概に言えないものではあるが、ここでのアーティスティックの概念はあくまでヨーヨー全国大会AP部門におけるものとする。

クリエイティブ性

主要素は【表現の独自性/新規性】
通常のヨーヨー演技表現におけるセオリーは、大凡「流れてくるBGMに合わせヨーヨートリックの実施を続けていく」ことに限られる。
しかし、それらセオリーから逸脱するような、ヨーヨー演技の新しい可能性を提示できたかが本項目の主な採点要素となる。
今迄に無い全く新しいヨーヨー使い方や表現方法を、パフォーマンスとして作り上げられているかどうかがポイントとなり、例えば
・過去に見られたようなヨーヨーと他の技術要素(例:映像技術、ダンス、歌、ジャグリング、マジック)等とのミクスチャー。
・ヨーヨーを使いながら、上記セオリーを逸脱するような新しいパフォーマンス/ヨーヨーの表現
等が挙げられる。

それぞれ3項目を各50点満点で採点。最も点数が高かった項目を採用する。これはAP部門が何かに特化したフリースタイルを推奨するためである。

評価項目

エクスキューション

演技の完成度
ミスの少なさ

熟練度/技術卓越度

ヨーヨーの扱いに対する習熟度
ヨーヨーの扱いは巧みであったか

音楽調和/意義性

音楽との調和は十分であったか
楽曲の選択に必要性や意味があったか

ステージング/ボディコントロール

ステージ上での振る舞い
体の動きと演技、ヨーヨーが調和していたか

ヨーヨーの必要性

テーマに対してヨーヨーで十分に表現できていたか
その表現はヨーヨーである必要があったか

 

(2020.9.28 最終更新)